2012年 09月 22日 ( 1 )

ぐりとぐらのフライパン

実家の母は、79歳。身体を病んで長く、寝たり起きたりで暮らしているが、文章を書くのが趣味です。

娘の私が言うのもなんだが、なかなかすっきりと無駄のない文章を書くと思う。朝日新聞の「ひととき」に何度か投稿し、すべて採用。小銭をかせいで、家族からは「ひととき荒らし」と呼ばれている(笑)一度地元のラジオでも朗読されたというのが、母の小さな自慢。

そんな母から、私のことを書いた投稿が掲載されたと、「ひととき」のコピーが送られてきた。

ちょっと抜粋

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 娘のフライパン
 「このフライパン持って行っていい?」実家に帰ってきた長女が言う。もう40数年使い古した代物だ。なぜだろうと思っていると「これは、私が初めて卵を焼いたフライパンよ。『ぐりとぐら』を読んで、幼稚園のころよね」と笑った。
  ・・・・・・・中略:ここには私や妹が本に囲まれて育ったことが書いてあり・・・・・・・・・・ 
彼女たちのお気に入りの「ちいさいモモちゃん」「いやいやえん」は、どじ糸が切れそうになるまで繰り返し読み聞かせた。
 その長女も、すでに50歳の坂にかかろうとしている(←ほっとけ!)現実的でちゃっかり屋なのだが、いまだに物語の世界に心を遊ばせるような一面も持っている。大阪に持ち帰ったフライパンで、今日も卵を焼いているのだろうか。
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・・・で、これがそのフライパン
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きゃはは、汚いでしょう?!全然メルヘンチックじゃない展開だし(笑)これでも使うたびにごしごしと磨いて、かなり綺麗になってきたのだけど・・(汗)

確かに私、そのころ「ぐりとぐら」の挿絵に触発され、母に頼みこんで卵焼きの作り方を習った。しばらく毎日のように卵を焼いていた記憶がある。家族はいい迷惑だったろう。
そのフライパンを、いつか母の形見にしようと子供のころから決めていたんだけど(笑!)幸いなことに長生きしてらっしゃるんで、1年くらい前かな、ついに実力行使して持ち帰った。

ちなみにもう、これで卵は焼きません。というか、きれいに焼けません多分。
フツーに、テフロンの卵焼き用フライパンで焼きます。思えば、幼稚園児がこんな大きな鉄のフライパンでよく卵焼きなんて作れたもんだな~(@_@;)

我が家は今年の初め、コンロをIHに変えた。オールメタル対応とはいえ、年月が経って底が反ってきているこのフライパンは熱伝導に難ありで、IHコンロにはとっても使いにくい。
本当はIH用のフライパンに買い替えるべきなんだけど、このフライパンだけは反故にできなくって、まだ現役にしときたくて、だましだまし使っている。

不覚にもちょっとホロっときた、母からの便りでした。

☆「ぐりとぐら」は中川季枝子さんの童話。お料理と食べることが大好きな二匹の野ネズミ「ぐり」と「ぐら」のおはなし。ちなみに、森で見つけた大きな卵でぐりとぐらが作るのは、実は卵焼きじゃなくてカステラなんですよね。なんで卵焼きになっちゃったんだろう??母はカステラじゃなくてホッとしたと思う(笑)
「ぐりとぐら」、まだ販売されてるのかな~と思ったら、シリーズ化されてたくさん出版されていました(^-^)
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by futari-to-nihiki | 2012-09-22 15:24 | ごまめな日々 | Comments(16)